スキーに行くのは

 毎日夜遅くまで働いてね、週末が来るとまたね、山に向かって走り出すんだ。結構疲れていたりして眠くてしかたなかったりするんだけれども、強烈なミントやなんかのお世話になりながらまたね、ハンドルを握っている。

 大好きな白馬にまた行くよ。

 2時間少し駆けると中央道へ。車はとっとこ走っている。ああ、眠い、、、。眠い、眠い。。まだまだ全然着けへん。

 長い長い恵那山トンネルを抜けるといつも、ようやく自分が目指す「向こう側」へ滑り込んだ気がしてくる。

 長野道がまだ出来ていなかったころはね、みんな伊北(いほく)インターで降りたでしょう?(西方面の人だけかな。)伊北で降りて峠を越え、下りきる手前で他の車をしり目にぱっと左折。火の見やぐらで右折して、みどり湖駅の横を走り、塩尻駅前に。塩尻駅の下を通って広丘のあたりも裏を攻め、松本空港の下をくぐって広域農道にたどり着く、なあんて、、やってたよなぁって、今思った人いる?そうだよねぇ。やってたよね。あれ知ってると渋滞をほいほい避けて通れてね、大型バスなんか入ってこないしちょっとした優越感だったねぇ。でももう今はそんなの知ってたってどうってことないよ。豊科まであっと言う間だからね。たまに「豊科出口渋滞6Km」とか見ちゃうと、つい松本で降りてあっちの方へ行っちゃうけれどね。

 豊科から大町に向かっては平坦で直線の多い道。板を背負った車の列は、長かった高速を降りて、ちょっと疲れたか、なんだか寡黙な感じ。(あたりまえか。車はしゃべらんし。)大町を抜けると気候が変わるよね。雪がぐんと増えてくる。このあたりで、空の色も「漆黒」から「群青」に変わって来るよ。

 少しまっすぐ走ったら急に風景が木々に押されて狭くなって、道もくねくね曲がりはじめる。木崎湖、中綱湖、青木湖。山裾にたたずむひっそりした本当に美しいみずうみたち。(日本のスイスなんて言っちゃうとだめだよ。日本の風景だよ。)ほんの少しここに触れたいために、どうしても北陸まわりを選ばない。最後のトンネル(佐野坂)を抜けると、長い下り勾配。ここから、サンアルピナ佐野坂、五竜遠見、白馬47、八方、岩岳、栂池、白馬乗鞍、コルチナ国際へ。

 「みんな。もうそろそろ着くよ。ほら、山が、、こんなにきれいだよ。」

 また来ちゃったね。おはよう。 ぼくは朝焼けの白馬三山(白馬鑓ヶ岳、杓子岳、白馬岳)に出迎えてもらうのが本当に大好きだ。